最近多いめまい症についてお話します。
良性発作性頭位めまい症は、頭の動きによって誘発される回転性のめまいを特徴とする疾患です。
内耳の三半規管に耳石(カルシウムの結晶)が入り込むことで発生すると考えられています。
特に朝の起床時や寝返りを打つ時、頭を急に動かした時に起こりやすいのが特徴です。
症状は通常1分以内に収まりますが、頭を再び動かすと再発することがあります。
特に中高年の女性に多く見られる傾向があり、これは加齢に伴い耳石がもろくなり
三半規管に入り込みやすくなるためです。
命に関わる疾患ではありませんが、強い発作が続くと日常生活に大きな影響を及ぼすため、
適切な治療と生活習慣の見直しが必要です。
良性発作性頭位めまい症の主な原因
BPPV(良性発作性頭位めまい症)の主な原因は、内耳にある耳石が剥がれ落ち、三半規管に入り込むことです。
耳石は内耳の卵形嚢や球形嚢に存在し、本来は頭の動きを感知する役割を果たしています。
しかし、耳石が三半規管に迷い込むと脳に誤った信号が送られ、回転性のめまいが発生します。
| 加齢 | 加齢により耳石がもろくなり、剥がれやすくなります。 |
|---|---|
| 頭部外傷 | 頭部への衝撃によって耳石が脱落することがあります。 |
| 長時間の同じ姿勢 | デスクワークや寝たきりなど、頭を動かさない状態が続くと発症のリスクが高まります。 |
| ホルモンバランス | 閉経後の女性に多く見られることから、女性ホルモンの変化やカルシウム代謝の異常が関与していると考えられています。 |
注意すべき前兆や初期症状
症状は、特定の頭の動きによって引き起こされるのが特徴です。例えば、朝の起床時や寝返り、
急に振り向いた時などに周囲がぐるぐる回るような感覚に陥ります。
- 持続時間は通常1分以内である。
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある。
- 上を向いたり横を向いたりする動作で誘発される。
- 長時間の読書やデスクワークの後に症状が現れることがある。
これらの症状に心当たりがある場合は、耳鼻咽喉科や脳神経内科を受診することをおすすめします。
自宅でできる改善策:寝返り体操
良性発作性頭位めまい症の予防方法
予防には、日常生活での注意、栄養摂取、適度な運動が重要です。具体的な予防策を以下にまとめました。
日常生活での注意点
急に頭を動かさないように意識し、長時間同じ姿勢を続けないことが有効です。
また、ストレスや疲労を溜めないよう、適度な休息を取りリラックスする時間を持つことが再発防止につながります。
栄養面でのサポート
耳石が剥がれやすくなる原因の一つにカルシウム不足があります。日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
| カルシウム | 乳製品、小魚、緑黄色野菜など。耳石の健康を維持するために重要です。 |
|---|---|
| ビタミンD | 日光浴や魚介類の摂取。カルシウムの吸収を助ける働きがあります。 |
適度な運動の習慣化
三半規管の機能を維持するために、適度な運動も効果的です。ヨガやストレッチ、ウォーキングなどは、耳石の剥がれを防ぎ、体のバランス感覚を養うのに役立ちます。無理のない範囲で毎日継続することが推奨されます。
当院での治療について
当院では薬物治療も行っております。めまいの症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
次回も役立つ医療情報をお届けしますので、お楽しみにしてください。


